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2015年12月25日

クリスマス、年の瀬、四弦亭パイプのけむり。

クリスマスだ。



シングルベール、ジングルベール、鈴が鳴ったら、


あらよっと!見返り柳が風に揺れらぁ!



よっ!若旦那ぁ!!




というわけで、

クリスマスだからといって、
特別、感慨に耽るようなことはしません。


大人になってみたら、
12月25日の朝に届くもんてのは、
役所から納税の督促だとか、
火災保険の更新の通知、改め、請求書だとか。

そんなロマンもクソもないもんばかりでして、
元々、曲がり腐った根性が益々斜に構えるってもんでありやんす。



世の中の善良かつ、幸福な皆様、
まぁ、せいぜい楽しみやがれ。



けっ。




と、腐ったフリはここまでにして。




2015年、あっという間でした。


なんかもう、
メシ食って、クソして、寝てたら、
あっという間に年が暮れた......。


なんか、そんな感じです。


あっという間に感じたってことはですね、
それだけ一生懸命生きてきたんだって事にしておきましょう。




まぁ、大した一年ではなかったのですが、
振り返ってみるとですね、
四弦亭、意外と今年は新しい事しています。




その一つは、
パイプ煙草を吸い始めました。




元々、煙草大好きです。

盗んだバイクで走り出す〜ような年頃から、
今まで大の愛煙家です。

なんてたって、
盗んだバイクで走り出す〜ような年頃の時に、
初めて吸ったその瞬間、
「こりゃ、うめえ!」って思ったくらいなんです。

ガキの時分なんて、
大抵は、むせたり、吐いたり、美味いなんて思わないのが世の常。
最初はカッコつけるため、背伸びするためのツールでしかないのが、
気が付いたら、いつの間にかニコチン中毒にってパターンです。

それが、
初めて吸ったその瞬間から、
こりゃ格別だぁて思っちゃったんですね。


それからずーっと肺を汚し続けてきました。



ハッカ煙草から、洋モク、和モク、シケモクと、
たどり着いたのはハイライト。



和田誠のデザインが美しく、
シンプルで深い味わいのハイライト。


珈琲と一緒に飲むと格別なハイライト。


愛しのハイライト。


ああ、ハイライト。




そんな、ハイライト原理主義者の小生がですね。

知ってしまったのです。

ハイライトより美味い煙草を。



というか、
今まで味わっていたのは煙草じゃなかったんだ!

ユリーカ!!

というくらい、
煙草の味わい、奥深さに耽溺してしまったのですね。



パイプ煙草によって。



パイプ煙草ってのはアレですよ。

シャーロック・ホームズや、マッカーサー元帥や、アインシュタイン博士や、ドナルド・ダック・ダンや、コーネル・デュプリーが咥えていたアレですよ。

日本を代表する作曲家、團伊玖磨の名エッセイ集のタイトルは、
ズバリ、「パイプのけむり」でした。

なんだかジェントルマンですね。

老人のシンボルでもあり、紳士の象徴でもあるアレです。



元々、パイプは数本持っていました。

たまに、なんとなく燻らす事はあったのですが、
常飲するには至らず。


のめり込んでしまったきっかけはですね。

ひょんな事から祖父の形見のパイプを受け継いだ事と、
その時期、たまたま気管支炎で咳が止まらなかったってのがありまして。

タイミングですね。

ちなみに、パイプ煙草ってのは葉巻と一緒で、
口腔喫煙と言って、肺に煙を入れません。

煙を口の中で燻らすだけです。

あくまでも、
煙草本来の薫りを楽しむための喫煙方法です。

なので、気管支やら肺に負担は一切かからないのですね。



祖父が長年使っていたパイプで喫煙してみたらですね、
メチャクチャ美味かったんです。

同じ煙草を吸ってもですね、
自分のパイプで吸った時と全然味が違うんです。

同じ煙草のはずなに、
祖父のパイプで吸うと、
薫りが豊かで、甘くて、全身がトロけるような旨味を感じました。


後から知ったのですが、
パイプ煙草はパイプの種類で全然味が変わります。

「パイプを育てる」という概念があるくらい、
長年使っているパイプは煙草本来の味、もしかしたらそれ以上のものを味あわせてくれます。



祖父のパイプで喫煙して以降、
パイプ煙草にゾッコンです。

パイプ煙草が美味しすぎて、
普通の煙草が吸えません。


もっと言うとですね。

パイプを一服するとですね、
俗に言う、ヤニ切れというニコチン中毒の禁断症状がありません。


朝食後に新聞読みながら一服します。
そうすると、夜まで全くタバコを欲しないんですね。

不思議ですね。

ちょっと怖いですね。


この数ヶ月、
肺喫煙をやめたおかげで、
すこぶる快調です。
咳も出ません。


部屋が臭くないです。


むしろ、パイプ煙草特有の良い香りが残り香になって、
なんだか婦女子にも好評です。



めくるめく、
パイプ煙草の世界。

歴史があるだけあって、奥が深い。

一生の楽しみを得た気がしています。



そんなわけで、
「四弦亭日常」、改め、「四弦亭パイプのけむり」でした。


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Posted by donkubota at 05:06│Comments(0)時節柄生活
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