2014年07月07日
Bill Frisellってギタリストを知っていますか?
Bill Frisell
ビル・フリーゼル
ってギタリストを知っていますか?
ビル・フリーゼルは1951年米国生まれのギタリストです。
現代最高のジャズギタリストの一人とされていますが、日本ではあまり有名ではないです。
ただ、彼のことを単に「ジャズ・ギタリスト」と言っていいものかちょっと悩みます。
彼の作品は殆どが大草原の小さな家を彷彿させるような、牧歌的な叙情性溢れる音楽です。
フォーク、カントリーにブルースのスパイスとジャズのエスプリをちょっと効かせたような美しい音楽。
幻のようになってしまった古き良きアメリカの良心を、現代に蘇らせるかのような音楽。
ただ、彼の音楽性を語るにはそれだけでは充分じゃありません。
名匠ポール・モチアンやジョー・ロバーノとのトリオ、ジム・ホールとのデュオで良質のジャズを奏でてたかと思えば、
NYアンダーグラウンドシーンのカリスマ、ジョン・ゾーン率いるネイキッド・シティでノイズの洪水を生み出していたり。
はたまた、エルヴィス・コステロの歌声と共に美しいデュオを聴かせてくれる。
一筋縄ではいきません。
ただ、どんな音楽と向き合っていようと、ギンギンに歪んでいようと、彼のギターの音色は深く美しいのです。
彼の作品で最も好きな曲を紹介します。
「Good Dog Happy Man」というアルバムに収められている「Shenandoah」です。
ご存じの方も多いと思いますが、「Shenandoah」は19世紀のアメリカントラディショナルソングです。
しかもこれ、巨匠ギタリスト、Ry Cooderとのツインギターです!
ちなみに、アコギがビルでエレキがライ。
分かる人には分かると思いますが、両者の音色、タッチの妙が素晴らしい。
僕はこの曲を聴くと無条件に涙が出てきてしまう。
もう、奇跡のような一曲です。
もう一つ大好きな音源を紹介します。
超有名なノラ・ジョーンズの大ヒットアルバム「Come Away With Me」。
超名曲「Don't Know Why」は誰もが知っていると思いますが、
僕にとってはアルバムの終盤に収められている「The Long Day is Over」こそが最高の名曲だと思っています。
「Come Away With Me」が出た時、生来のミーハー魂下心満載、オシャレな音楽をかけていたらきっとモテるだろうと、我が家でBGMとしてループ再生していました。
しかし、いつも終盤のこの曲で「!」ってなる。三回目くらいに「!」となった時に初めてクレジットに目を通して愕然。そして、納得。
そう、まさかのこの曲だけビル・フリーゼルが参加しているのを発見したのでした。
ごく短いワルツなのですが、とにかくギターの効果がハンパない。
これぞビル・フリーゼル節とも言える、深くトレモロの効いたテレキャスターの音。
楽曲の世界観が急に深さを増します。
もう、音楽トリップしちゃいます。海か湖か、静かな水面に身を委ねているかのような感覚。
このチョイスが本人によるものか、名プロデューサー、アリフ・マーディンの仕事なのかは知りませんが。
とんでもない名曲です。
ビル・フリーゼルの音楽は、映画「寅さん」のようなものだと思っています。
予定調和的展開が多々あるのですが、同時に中毒性が非常に高い。
気が向かない時は何にも響いいてこなかったりするのですが、
一度、あのギターの快楽に目覚めてしまうとヤバイことになります。
パブロフの犬みたいに、彼のギターがシャラーンと鳴った瞬間に涙腺が緩んでしまう。
困ったものです。
先日、紹介したJah Wobble同様、彼も新譜が出たらとりあえず買ってしまう。
ゲストやフィーチャリングなど、彼のリーダー作以外にも膨大な量の音源が生まれ続けているので、
追いかける方は大変です。
YouTubeで紹介して、色々と著作権上の問題もあるとは思いますが、
全アルバム持ってますので、ヘビーユーザーとして許してもらいたいです。
ブラジルの天才吟遊詩人、ヴィニシウス・カントゥアリアとのデュオ。これまた素晴らしい!!
ビル・フリーゼル作品常連のフィドル奏者、歌手のジェニー・シェインマン、名ドラマー、ブライアン・ブレイドとのスタジオライブ。
この二人、演奏も素晴らしいですが、歌も素晴らしいですね。
ビル・フリーゼル
ってギタリストを知っていますか?
ビル・フリーゼルは1951年米国生まれのギタリストです。
現代最高のジャズギタリストの一人とされていますが、日本ではあまり有名ではないです。
ただ、彼のことを単に「ジャズ・ギタリスト」と言っていいものかちょっと悩みます。
彼の作品は殆どが大草原の小さな家を彷彿させるような、牧歌的な叙情性溢れる音楽です。
フォーク、カントリーにブルースのスパイスとジャズのエスプリをちょっと効かせたような美しい音楽。
幻のようになってしまった古き良きアメリカの良心を、現代に蘇らせるかのような音楽。
ただ、彼の音楽性を語るにはそれだけでは充分じゃありません。
名匠ポール・モチアンやジョー・ロバーノとのトリオ、ジム・ホールとのデュオで良質のジャズを奏でてたかと思えば、
NYアンダーグラウンドシーンのカリスマ、ジョン・ゾーン率いるネイキッド・シティでノイズの洪水を生み出していたり。
はたまた、エルヴィス・コステロの歌声と共に美しいデュオを聴かせてくれる。
一筋縄ではいきません。
ただ、どんな音楽と向き合っていようと、ギンギンに歪んでいようと、彼のギターの音色は深く美しいのです。
彼の作品で最も好きな曲を紹介します。
「Good Dog Happy Man」というアルバムに収められている「Shenandoah」です。
ご存じの方も多いと思いますが、「Shenandoah」は19世紀のアメリカントラディショナルソングです。
しかもこれ、巨匠ギタリスト、Ry Cooderとのツインギターです!
ちなみに、アコギがビルでエレキがライ。
分かる人には分かると思いますが、両者の音色、タッチの妙が素晴らしい。
僕はこの曲を聴くと無条件に涙が出てきてしまう。
もう、奇跡のような一曲です。
もう一つ大好きな音源を紹介します。
超有名なノラ・ジョーンズの大ヒットアルバム「Come Away With Me」。
超名曲「Don't Know Why」は誰もが知っていると思いますが、
僕にとってはアルバムの終盤に収められている「The Long Day is Over」こそが最高の名曲だと思っています。
「Come Away With Me」が出た時、生来のミーハー魂下心満載、オシャレな音楽をかけていたらきっとモテるだろうと、我が家でBGMとしてループ再生していました。
しかし、いつも終盤のこの曲で「!」ってなる。三回目くらいに「!」となった時に初めてクレジットに目を通して愕然。そして、納得。
そう、まさかのこの曲だけビル・フリーゼルが参加しているのを発見したのでした。
ごく短いワルツなのですが、とにかくギターの効果がハンパない。
これぞビル・フリーゼル節とも言える、深くトレモロの効いたテレキャスターの音。
楽曲の世界観が急に深さを増します。
もう、音楽トリップしちゃいます。海か湖か、静かな水面に身を委ねているかのような感覚。
このチョイスが本人によるものか、名プロデューサー、アリフ・マーディンの仕事なのかは知りませんが。
とんでもない名曲です。
ビル・フリーゼルの音楽は、映画「寅さん」のようなものだと思っています。
予定調和的展開が多々あるのですが、同時に中毒性が非常に高い。
気が向かない時は何にも響いいてこなかったりするのですが、
一度、あのギターの快楽に目覚めてしまうとヤバイことになります。
パブロフの犬みたいに、彼のギターがシャラーンと鳴った瞬間に涙腺が緩んでしまう。
困ったものです。
先日、紹介したJah Wobble同様、彼も新譜が出たらとりあえず買ってしまう。
ゲストやフィーチャリングなど、彼のリーダー作以外にも膨大な量の音源が生まれ続けているので、
追いかける方は大変です。
YouTubeで紹介して、色々と著作権上の問題もあるとは思いますが、
全アルバム持ってますので、ヘビーユーザーとして許してもらいたいです。
ブラジルの天才吟遊詩人、ヴィニシウス・カントゥアリアとのデュオ。これまた素晴らしい!!
ビル・フリーゼル作品常連のフィドル奏者、歌手のジェニー・シェインマン、名ドラマー、ブライアン・ブレイドとのスタジオライブ。
この二人、演奏も素晴らしいですが、歌も素晴らしいですね。
この記事へのコメント
Bill Frisell。個性あふれる素晴しいギタリストですよね。来日してくれないかなぁ。。
Posted by mfcs at 2018年05月27日 16:50