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2015年11月13日

風に吹かれて、西へ東へ。

まいどっ!


儲かってまっか?



あ、失礼しました。



ここんとこ、
関西方面へ出張っていたもんで、
ついつい彼の地の言葉が感染ってしまいました。


いやぁ、大阪は良いですね。


なんせ、メシが美味い。


美味い上に安い。



このままいくと体重とコレステロールがグングン上がっていくってんで、
早々に琉球へ帰ってきました。



勿論、シノギの関係で上方へ渡っていたわけですが、
その辺は渡世の義理といいましょうか、
主に河内方面の友人たちと旧交、親交を深めてまいりました。




というわけで、
河内屋菊水丸師匠の「Happy」






いやぁ、素晴らしいですね。

名曲です。





四弦亭、
生まれは上州ですが、長いこと琉球に暮らしています。
上州弁とウチナーグチのハイブリッド化を目指しているのですが、
なかなか上手く行きません。

やはり本場で住み暮らしているせいでしょうか、
もっぱらインチキ臭いウチナー訛りを話す、
これまたインチキ臭いナイチャー全開であります。


多分、言語と思考は非常に密接な関係があるのでしょう。
これは言語学や文化人類学なんかでは論理的に言及されているのかもしれませんが。

学問については門外漢、
生業である音楽についてもアカデミックな部分は非常に怪しいもんですから、
その辺りは全くもって不勉強。

学生時代、
世界的な言語学者、ノーム・チョムスキーの名著「言語と思考」を買っただけで終わりました。
悪しからず。


やはり、暮らしの端々に言葉と思考について思いを馳せる瞬間があります。


そんな折にふれて、興味だけは育んでいるわけです。


その土地のリアリティーは、その土地の言語感覚にこそ生ずるのではと思い至っている次第でして。

感覚的には理解しているのですが、
それを上手く消化するにはネイティブになるか、自分の言語に翻訳し直すか。
まぁ、感覚としてでもリスペクトがあればそれで良いのか。


この10年以上、
これは琉球に暮らしている事と関係しているのですが、
沖縄の唄、文学、思想に興味を持ち続けています。

幸い、音楽を稼業としている関係上、
沖縄の古典、民謡、詩曲に通じている友人も多々。

主に、Y那覇徹やI田卓など同世代の琉球音楽家を捕まえては、
労働歌や猥歌の意味についてしつこく聞きまわるなんてのを繰り返しています。


琉球の素晴らしいところは、
やはり古から伝わる言語、ヴァイブレーションが脈々と伝え継がれていることでしょうか。
往々にして古き良きモノをと懐古主義的な価値観は淘汰される事もありますが、
それでも今「在る」ということは財産に違いありません。


四弦亭の故郷である上州にも、
八木節や神楽、盆踊りなど土地の文化はあります。
いや、ありました。
残念ながら戦後、急速に形骸化され、今では残り香さえ何処へやら。
寂しいもんです。


資本主義や経済成長、自由と平等の名のもとに、
無くしてしまう大事なものもあるのだなと、
センチメンタルな気分になってしまうわけです。


失った者の悲しみではありませんが、
別に自分のせいでもなんでもないのに、
無くしたものへの後悔と価値だけは充分身に沁みているわけです。
サウダージ。


幸い、楽隊稼業の身の上、
ガチにも、チャラくも、いなせにも伝統文化を掲げる事が容易なワケでして。




まぁ、阿呆は阿呆なりに、
今「在る」事、
その素晴らしさを勝手に肯定し続けていきたいと思っていたりします。





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Posted by donkubota at 03:26│Comments(0)音楽生活沖縄
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