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2014年07月28日

ロバート・ワイアットの歌を聴きましょう。

真夏ですが、冬に合う音楽を紹介します。

別に、冬じゃなくても素晴らしい音楽ですが。


Robert Wyatt


ロバート・ワイアット。


ロバート・ワイアットの歌を聴きましょう。


ロバート・ワイアットは、
1945年イギリスのブリストル出身の音楽家です。

伝説のロック・バンド、ソフトマシーンやマッチング・モウルの名ドラマーとして活動していましたが、不慮の事故により下半身不随になってしまいます。
その後、シンガーソングライターとして復活。今に至ります。

ソフト・マシーンはロック、ジャズ、サイケデリックな最高にかっこいいバンドです。
数年前に、これまた名ベーシストのヒュー・ホッパーが亡くなってしまいましたが、
ロックの衝動と前衛性を兼ね備え、後世にも多大なる影響を与えた素晴らしいバンドでした。


ある時、ロバート・ワイアットの「Shipbuilding」という曲を聴きました。
当時、歌詞の内容は全く分からなかったのですが、
霧に包まれた街角で、絶望の果てに絞り出しているかのような曲調と歌声に涙が出てきました。







ロバート・ワイアットという名前と「Shipbuilding」という曲名は知り得たのですが、
その後、全く音源が見つからなく、悶々とした日々を過ごしていました。
音源を探す過程で、「Shipbuilding」はエルヴィス・コステロが書いた曲だという事は知りました。
80年代初頭、フォークランド紛争と不況を背景にした痛烈な社会批判をメッセージにした曲だということも。

そして、肝心の「Shipbuilding」は見つからないまま、ロバート・ワイアットの音源、歌声に耽溺していきました。

ボブ・ディランやニール・ヤングもそうだけど、
ロバート・ワイアットの歌声は、決して上手くないのだけれど、心の奥のどうにもガードできないコアの部分にグサッグサッと突き刺さってきます。

あの歌声で歌われる曲の美しさといったもう......



「Sea song」





イギリスの天才トロンボーン奏者、Annie Whiteheadの名アレンジ、パフォーマンス。
オリジナルを越えた数少ない演奏だと思います。


歌声も、演奏も、人間が奏でる音楽には、奏でる人間の人生や、思想や、人柄や、全てが時に残酷なほど現れてしまう気がしてなりません。


ロバート・ワイアット、大好きです。



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Posted by donkubota at 05:12│Comments(0)音楽
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