風邪をなめんなよ。

donkubota

2015年10月28日 05:28

久しぶりに風邪をひいた。



ここ数年、どうもなかなか風邪をひかないので、
いよいよ馬鹿であることが証明されつつあるのかと思っていた矢先に、
風邪をひいた。



折しも、
恐怖のライブ4連チャンの3日目。




朝からなんだかボーっとしていた。
まぁ、山羊汁でもすすって、パーッと太陽浴びればシャキッとするべ。
と、会場入る。


アンプを車から降ろすのにいつもの倍くらい時間がかかる。
サウンドチェックでベースの音が出ないと思ったら、
ケーブルが刺さっていなかった。


さらに、
通称、社会の窓ことGパンのチャックが全開だった。



今思えば、
この時点で事の重大さに気がついて、
謙虚に病人を演じれば良かった。



所詮、風邪ごとき、山羊汁すすってパーッと演奏すれば、
打ち上げの前にはパシッと元気になるだろうと。

まぁ、いつもの調子で放っておいたら、
開演時間が迫るにつれて、
どうも様子がおかしくなる。


差し入れのドリンク剤を一気飲みして、
えい!と本番を迎えるも、
やっぱり様子がおかしい。


はて?オレが走ってるのか?バンドがもたっているのか?

それとも、

オレがもたっているのか?バンドが走っているのか?


むむむ。


と、変な汗をかきながらも無事終演。


終演と同時に、
メンバー&スタッフから、

「おめー、今すぐ帰れ!帰って寝れ!」

えー、打ち上げはぁ?

と駄々をこねるも一蹴され、
その日は帰宅。

ライブの余韻に浸る間もなく、
多分、お客さんよりも早く帰される。





そして、迎えた2日目。


前日よりも気分は良好ではあるが、
メンバー&スタッフが妙に親切な事に気がつく。

気が付かないふりをしていたけど、
気がついていた。



演奏は初日より良かった。

と、自分では思っている。




が、
終演と同時に、
またしてもメンバー&スタッフ、
「おめー、とっとと帰れ!今すぐ帰れと!」


と、
打ち上げ強制欠席の判決を言い渡される。
執行猶予は無し。



さらに、
「ジキニン」と書かれたドラッグ、否、包薬と、
「小児用ジキニン」なるブロン的なドラッグ、否、飲薬、
差し入れのドリンク剤をカバンに詰め込まれる。


毒づきながらも、
メンバー&スタッフの愛情に少しだけ目頭が熱くなる。




が、
車を運転するもなんだか朦朧としていて、
時速50kmで走っていても、
それが時速5kmにも500kmにも感じる始末。

熱いのか、寒いのかもよくわからない。


流石に阿呆の四弦亭も、
自分自身の身体の異常を受け入れつつあった。


とりあえず、
正気を保つために、めったに歌わない、
サザンオールスターズ「マンピーのGスポット」を絶唱しながら運転。



家に帰り、
念のためと棚の奥で埃をかぶっていた体温計を取り出し検温を試みる。



ピピっとファンシーな電子音と共にはじき出された、
39.4℃という表示を確認して思考停止。


次の瞬間、
子種の心配をするよりも早く心が折れる。
ポッキリと。




その後、丸2日間意識を失う。




3日目に己の精神が正常であることを確認。

身体もだいぶ軽くなる。




寝込んでいた2日間を振り返ると、
寝込んでいたくせに、
諸々、関係各位へ連絡、詫び、謝罪、交渉を済ませていたらしい。


猫のトイレ掃除もちゃんとしていたらしい。

豚汁を作って飲んでいたらしい。

ポカリスエットやさんぴん茶のペットボトルを数本空けたらしい。



幸運なことに、
仕事関係で大きな穴は開けなかったようだ。




楽隊稼業、身体が資本であります。


楽器の管理よりも自己管理。


健康第一。


激しく自己嫌悪に陥りながらも、
体調管理を誓うのでありました。






BUMP OF CHICKENの「supernova」。






冒頭の「熱が出たりすると〜」の一節に、
ごもっとも!!

BUMP OF CHICKEN、良いですね。

良い歌ですね。