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2014年07月12日

Curtis Mayfieldが大好きです。

Curtis Mayfield


カーティス・メイフィールド。


シカゴが生んだソウル・ミュージックのゴッドファーザー。



Curtis Mayfieldが大好きです。



僕はカーティス・メイフィールドが大好きです。
多分、自分はこの人の息子だと思う。

って、妄信してしまうくらい好きです。


カーティス・メイフィールドといえば、ソウルの代表的なミュージシャンです。
ゴスペルをベースとした彼の音楽はブラックミュージックの枠を飛び越えて広く愛されています。

インプレッションズ時代の「 I'm so proud 」、「It's All Right」、人類規模の名曲「People Get Ready」。
「Move on up」、「Super Fly」、「The Makings Of You」、「So in Love」.....etc。

数々の名曲を生んだ天才ミュージシャン。

ボブ・マーリーを始め、その影響は計り知れないです。

彼の音楽の素晴らしさは、何と言っても曲の良さ。
シンプルで美しい名曲から、ラディカルな視点で紡がれたメッセージソング。

彼の魅力は、何と言っても「優しさ」だと思います。

楽曲や風貌から窺い知ることのできる、
彼の慈愛に満ちた人柄。

彼の音楽からは、たとえどんなにハードな曲でも、「優しさ」故の「強さ」を感じます。


Curtis Mayfieldが大好きです。









そんなカーティス・メイフィールドの数々の名作達の中でも、僕が最も好きなのは「There’s No Place Like America Today」です。


Curtis Mayfieldが大好きです。


無人島に持っていくアルバムを一枚選べと言われたら、
もしかしたら、このアルバムかもしれません。


カーティスの音楽の特徴は、そのファルセット・ヴォイスと共に楽曲をきらびやかに彩るアレンジの妙です。
ストリングスやホーン・セクションを多用したダイナミックなアレンジはまさにカーティス節。

そんな彼の作品の中でも「There’s No Place Like America Today」は最も地味なアルバムです。

ジャケットに描かれた、古き良きアメリカ的看板の前に並ぶ黒人の列。
豊かなアメリカの表象の裏にある過酷な現実。
痛烈な社会風刺をコンセプトにしたアルバムです。

過剰なまでも抑制された演奏。
スネアドラムの一打、オルガンの音色、レンジの選択、全てに神経が行き届いています。
演奏者として聴いていると、背筋が寒くなるよな緊張感。
全ての楽曲、全てのアレンジとダイナミックスに込められた魂。


そんな中に、まるで救いのように名曲「So In Love」。





何度、この曲に涙を流したことか.......




「There’s No Place Like America Today」には忘れられない思い出があります。


10年位前の事だったと思います。
当時、D-51という沖縄出身のアーティストのサポートをしていました。
ツアー中だったか何だか忘れてしまいましたが、
ある時、サポートメンバーだったプロデューサー兼ギタリストのイクマあきら、ドラマーの末吉ヒロト、来日中のプロデューサー/エンジニアの渡部洋一、僕の4人で羽田空港からレンタカーを借りて都内近郊の現場へ移動という時がありました。


渡部洋一は、現在トリニダード・トバコの国立大学の教授になって彼の地で暮らしていますが、元々NYのブルックリンのヒップホップ、ダンスミュージック界で伝説となっているファンキースライススタジオのオーナーでした。
そこで数多くの有名ラッパーやダンスミュージックのプロデュースをしていた日本人エンジニアです。
この人も僕の師匠の一人です。多くのことを学びました。
音楽の事、文化の事、女の子の口説き方、女の子の上手な褒め方、女の子の肩を嫌味なく抱き寄せる方法、女の子とベッドで........etc。


と、とにかく、
この4人でレンタカーに乗り首都高へ。


最初はFMか何かを流していたのですが、
渡部洋一氏が「げんなりする音楽しかかからないね、誰かCDか何か持ってないの?」と。


たまたま、本当に偶然、僕が「There’s No Place Like America Today」を持っていたので、
それをカーステでかけました。


途端に沈黙。


時々、後ろに座っていた、イクマさんか洋一さんから「もっとボリュームをあげて」と声がかかります。


さらに時々、誰ともなく「うー」とか「あー」とか聞こえてきます。


僕も流れてくるカーティスの歌声と窓から見える東京の景色に沈黙。


アルバムが一周だか、二周した所で現場に到着。


車を降りる時に、
渡部洋一氏が僕に近寄ってきて一言。


「最高のミュージックトリップをありがとう」



文章で上手く伝える自信がないのですが、
あの時、レンタカーの中で共有した音楽の素晴らしさ、
首都高から見える都市、東京の町並み。

爆音で流れるカーティスの歌声、カーティスの歌った時代、景色が重なって、まるで時空が歪んでしまったかのような強烈な音楽体験をしました。













追記

僕の知り合いのカーティス・メイフィールド。

Curtis Mayfieldが大好きです。

別名、ホールズさん。後ろに写っているのは名ピアニスト、ライオン・メリーことサトちゃん。


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Posted by donkubota at 05:55│Comments(3)音楽
この記事へのコメント
ドンちゃん雰囲気、似てるよね、なんとなく…
Posted by ちえこ at 2014年07月15日 00:19
ちょっと嬉しいです。
Posted by donkubotadonkubota at 2014年07月23日 20:02
ありがとうございます。
Posted by donkubotadonkubota at 2014年11月09日 03:00
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